G様ご夫妻とお子様2人の、4人家族が住む木造2階建てです。
それまでこの場所に建っていた、G様の亡くなったおじいさまの家を解体し、新たに建て直したものです。
新しい家をつくるにあたってのG様のご希望は、おじいさまとの思い出がしみ込んだ建具など、できるものは再利用し、全体に和のテイストを盛り込んだ住宅にしたい、というものでした。

周囲の街並みに昔ながらの和風建築が多いこともあり、外観は、伝統的な厩（うまや）門の形態を取り入れたものとしました。
内部も、G様の好みである「和」のテイストを展開し、階段箪笥など伝統的な日本家屋の要素を取り入れています。
一方で、若いご一家が快適な生活を営めるよう、現代的な洋空間──ダイニングキッチンや中庭なども、和のテイストとしっくりなじむような意匠で設えています。

レトロシックな和の雰囲気を全体に湛えながら、現代的な生活を心地よく体現できる家が完成しました。

1階ダイニングでは、おじいさまの家で使われていた建具が、穏やかな佇まいでG様ご一家を優しく見守っています。
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建設地	茨城県水戸市
構造	木造 2階建て
敷地面積	280.27㎡
延床面積	119.95㎡
竣工	2005年2月
業務内容	新築設計監理
担当	佐藤昌樹