猫6匹・犬1匹とのんびり楽しく暮らす家[SKH]

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施主のSさまは、もともとは横浜で長く暮らしていらした方なのですが、数年前にご主人を亡くされたのを機に、お嬢さんの嫁ぎ先である水戸に、ペットの猫6匹・犬1匹とともに引っ越してこられました。当初はマンション暮らしを考えていたようですが、大切な「家族」が伸び伸びと暮らせるようにと、お嬢さんの住いの近くに土地を購入し、新たに家を建てる決断をされました。

ペットの中には、東日本大震災で被災した猫も数匹含まれているため、余計に「ペットたちがより穏やかに幸せに暮らせる環境を」というお気持ちが強かったようです。

たまたまお嬢様のご主人と私が面識があったことから、Sさまをご紹介いただき、数回の打ち合わせを経て、設計を担当させていただくことになりました(私自身、猫が大好きなので、そのあたりもご依頼いただけた理由のひとつかもしれません)。

「Sさまと6匹の猫と1匹の犬のための家」は、木造・平屋建て。床面積は25坪ほど。
Sさまが日常を過ごす空間=LDKを家の中心のいちばんよい場所に大きく取り、その両脇に、Sさまの寝室と来客用の和室を設けました。
LDKは、全体の印象がこじんまりしないように、リビングの天井を高めに設定したこともあり、十分な広がりが感じられる空間となっています。
Sさまが横浜から持ってこられた思い出の品の数々を収納するためのスペースもたっぷり設けました。
また、暖房器具は、安全性を考慮して、温水を利用したものを選んでいます。

LDKの南側にはさらにサンルームを設け、普段の生活では、このサンルームまで含めた空間を“ワンルーム”として使えるようになっています。ペットたちはその空間の中で自由にくつろぎ、Sさまとの暮らしを存分に楽しみます(ちなみに、寝室と和室へは出入りさせないようにしていらっしゃるようです)。

もし、来客などで、ペットたちを離しておく必要がある場合は、サンルームとリビングの間にあるガラスの引き戸を締めればOK。
ペットたちの姿を眺めながらも、ペットたちの動きに気をとられることなく客人との会話に集中することができます。

サンルームの外にはSさまのご希望でウッドデッキを備え、ペットたちが外の空気にも触れられるようにしました。ただし、そこから外へ出てしまうと車の往来などの危険があるので、絶対に出られないよう、アルミの柵を設置しています。中から見ても外から見ても、なるべく柵の存在感が出ないよう、極力薄い色を選びました。また、網戸は猫の引っ掻きにも耐える、ペット対応の網戸を採用しています。

窓枠のサッシは、屋内側が木目調になっている断熱用サッシを用いました。
これは、結露を防ぐ効果があるほか、床や建具の木と調和して、シンプルな空間にあたたかみと味わいを与えてくれています。

この家で始まったSさまと6匹の猫と1匹の犬の、水戸での新たな暮らし。
Sさまご自身は大いに気に入ってくださっているようです。
さて、Sさまのご家族たちにとってはどうでしょう。
今度訪ねたときに、直接聞いてみようと思っています(笑)。
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建設地 茨城県水戸市
構造 木造 平屋建て
敷地面積 261.34㎡
延床面積 84.05㎡
竣工 2013年5月
業務内容 新築設計監理
担当 池田洋