念願だった「家族の時間を大切に育む家

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  • G.Mさま
  • 夫婦、子供2人
  • 茨城県水戸市
  • 2005年2月
エイプラス・デザインの佐藤さんとは、とある家具屋さんで初めてお会いしました。
その店の主(あるじ)に家づくりのことを相談していたのですが、話をしているうちに、その場にエイプラスの佐藤社長を呼んでくださることになって。
たしか休日だったと思いますが、佐藤さんはすぐに飛んできてくれました。
第一印象は、「話しやすく気さくな方」だなと──。
この印象はそれ以降ずっと変わりませんけれどね。

それまで漠然と「家を建てたい」という思いを抱くなかで、あれこれ考えたり悩んだりしてきたことを、この機会にいろいろと佐藤さんにぶつけてみました。

すると、佐藤さんは、たとえば住宅メーカーに頼んだ場合のメリット・デメリット、設計事務所に頼んだ場合のメリット・デメリットをはじめ、家づくりに関して私たちが抱いていた疑問の一つひとつに、とても丁寧に答えてくれました。
ああ、信頼できる方だと感じましたね。
何度かお会いするなかで、必然的に家づくりをお願いしたという印象です。

祖父の家の「三枚扉」を活かした、モダンレトロなLDK
現在わが家が建っているこの土地には、もともと私の親や祖父たちが暮らし継いできた古民家が建っていました。
私自身もその家で育ちました。
そのせいでしょうか、新しい家を建てると決まったときも、和のテイストを活かした建物にするという方針は決めていました。
そして、可能であれば、かつての家にあった素材のなかで、使えるものは再利用したいという希望を持っていました。

佐藤さんは、そのあたりのこちらの想いをとても尊重してくれて、たとえば、以前の家にとても趣きのある「三枚扉」があったのですけれど、それをそのまま、フローリングのLDKの入り口に活かす案を考えてくれました。
レトロ・モダンな雰囲気がとても落ち着く空間になっています。

新たにつくる家具も、昔ながらの和風家具を提案してくれまして。階段収納もそのひとつです。大工さんも何十年ぶりに作ったとおっしゃっていましたね。

いくつかの建築賞をいただきました。

じつは、わが家の敷地は、南北の二面が道路に面しています。
そのため、外部の視線を遮断したいリビングなどは、どうしても土地の真ん中に配置する必要がありました。
しかし、そうすると、今度は窓の配置が限られてしまいます…。

この問題を、佐藤さんは、中庭を設けることで解消し、リビングの風の通り道もしっかり確保してくれました。

わが家では、家族の皆が、家に帰ると必ずリビングを通り、そこで「ただいま」「おかえり」の挨拶を交わします。
子供たちは、自分の部屋にいるよりもリビングで過ごす時間が多いほどで、毎日の成長が手にとるようにわかり、親としてもとてもうれしく思っています。 「家族の時間を大切に育む家」をつくりたいと思っていましたが、実際、そのとおりになりました。

佐藤さんは、こんな遊びごころのある演出もしてくれました。
中庭にある樹齢の高い木々はほとんどそのまま残してくれたのですが、その中の一本、大きな紅葉に間接照明を設置してくれたのです。
夜、やさしい光に包まれて浮かびあがる木々の姿はとても美しく、季節ごとに変化しながら、私たち家族を癒してくれます。
おかげさまで今、私の趣味は「庭いじり」となっています(笑)。

手前味噌になりますが、我が家はいくつかの建築賞をいただいています。
その理由はいくつかあると思いますが、一番の決め手となったのは、いままでお話ししてきたように、佐藤さんが「代々伝わる土地柄を十分に考慮して」設計してくださった点だろうと考えています。

先日の震災でも、さほど大きな影響はありませんでした。
すぐに佐藤さんから「大丈夫ですか?」とのご連絡もいただき、うれしく思いました。

わが家では、今日も主人は自慢の部屋で自転車いじりに没頭、子供たちは中庭で思い切り遊んでいます。
住めば住むほどに、愛着が増す家です。

もし生まれ変わっても、また家を建てる時は佐藤さんにお願いする予定です(笑)。