住まいでもっとも大切なことは、住まう人が満足すること。
つまり、その人の価値観。
価値観がうまく表現できれば、満足度の高い家となります。
変えられないところ (コスト削減が見込めない) | 構造に関わるところ ── 「基礎」「構造体」 環境に関わるところ ── 「断熱性能」「日当たり」「風通し」 |
変えられるところ (コスト削減が見込める) | 内装・住設など、カタログで選べるものは、一番安いものでも、全く問題ない。 |
なるべく工事に含めない努力 (自分でできることは自分でやる、工夫する) | 扉は高い。必要のない扉はやめてカーテンなどで代用する。 造付家具はものすごく高い。既製品からを探しまくって、ピッタリはめ込む |
断熱 | 断熱性能は、快適さの重要な要素。また、住宅エコポイントでも重要な要素となります。 窓は当然ペアガラスがおすすめ。 また、外壁は、外断熱、内断熱がありますが、基本的に外断熱のほうが高効率です。ただし、外断熱は一般的に高コストとなります。 内断熱でも断熱効果は得られますが、高気密高断熱の木造住宅の場合は注意が必要。適切な処理をしていないと、構造体が腐る原因になります。 |
日照 | 陽光は何にも換えがたい魅力。「南向き」だけが、明るい家の条件ではありません。周囲の状況や将来を考え、季節による太陽高度をきちんと考えて、隣家との距離を確保する等、様々な手段を講じれば、「南向き」でなくとも、快適な採光が実現します。 陽光は、積極的に取り入れるべきですが、夏の日差し対策を怠ると、とんでもないことになります。 トップライト(天窓)や吹き抜けから光が入ってくると、家の中はとても明るくて、冬は快適です。しかし、きちんとコントロールをしないと、夏場は耐えられない暑さになります。 敷地に応じた手段を考慮し、日照をコントロールすることが重要となります。 |
通風 | 風の通る家は間違いなく快適な家です。家や家財道具を長持ちさせることにもつながります。 風を通すためには、その敷地の風の通り道と窓をうまくリンクさせること。 一つの一つの部屋単位での通風も重要ですが、家全体を風が通るように考えることが大切です。 |
家は街を構成する社会資産 | 歴史や文化をどう取り込むか |
既存の街並みを尊重し、街並みに溶け込む 既存の街並みを否定し、新しい街並みを提案する | 地域の歴史や文化を尊重し、溶け込む 文化の新しい一面を提案する |
空調 | 空気を暖める方式(対流式)が主流ですが、近年輻射式に移行しつつあります。 |
対流式 | エアコン、ストーブ、ファンヒーター等 手軽で比較的安価。室内温度差が大きい。 |
輻射式 | 床暖房、パネル冷暖房など 工事で建築に組み込む。比較的高価だが、空気を暖める方式より人に優しい。 |
換気 | 近年建てられた家であれば、シックハウス対策で24時間換気が義務化され、基本的にどの家でも換気はとれています。 ただし、24時間換気はかなり冬寒いため、コストアップでも、熱交換機能がついているほうが快適さを損なわれないことになります。 |