住み継がれる歴史の一部として[OBH]

OBH
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OBHは、水戸市内の、古くからある住宅地の一角に建つ木造2階建てです。
O様ご一家は、戦前からずっとこの土地を守り、代々住み継いでこられました。
それまで住んでいた古い家は、広い敷地の手前側に建っていましたが、新しい家は、元々の庭と敷地奥の竹林との間に計画することにしました。

庭には見事な植木が数多くあり、それらをうまく避けたり利用したりすることが設計の重要なテーマとなりました。
なぜなら、新しく建つ家も、O様のご先祖が代々住み継ついでこられたこの地において、一家の歴史の積み重ねとして存在するべきであると考えたから。
そして、古くからの御屋敷街であるこの街自体の環境を守りたいという思いが、この地に通いO様ご一家とお話しするたびに、心に強く湧きあがってきたから、です。

ですから、OBHの場合は、家の設計をするというよりも、むしろO様ご一家が住まわれる「環境」そのものを構築していく作業となりました。
土地や環境に関する思いをご一家と共有し、完成したのが、落ち着いた中にも気品溢れる佇まいの木造2階建てです。
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建設地 茨城県水戸市
構造 木造 2階建て
敷地面積 744.12㎡
延床面積 185.48㎡
竣工 2009年4月
業務内容 新築設計監理
担当 佐藤昌樹 友常奈津子