家づくりは発注者にとっても、設計者にとっても、大きなエネルギーを消費させる行為です。その両者の大きなエネルギーが同じ方向に向いたとき、私は大きな快感を感じます。
もし、方向にズレがあったら・・・・、そのズレの原因がどこにあるのかを突き止め、修正することに全力を尽くします。お客様である発注者の意見に合わせることもありますが、こちらの意図を理解していただけるように努力もします。
実は、このようなやりとりが住宅設計における醍醐味だと思います。それまで関わりのなかった方と、家づくりを通して交流を深めること、それが私の喜びでもあります。
もしかしたら、家づくりは住む人のそれからの人生をも変えてしまうかもしれない、そんな責任重大なものです。スリルとサスペンスに満ちたドラマを、温かいホームドラマに変えることができるように、これからも努力と勉強を重ねていきたいと思います。
今までの人生の9割以上を水戸で暮らしてきました。
水戸にある千波湖(自然)や母校(建物)が私に与えた影響ははかり知ることができません。
大好きな水戸の景観に少しでも貢献できる建築物を残したい、そんな気持ちで毎日を過ごしています。