雨漏り、壁や基礎のひび割れ、傾き、床のきしみ、シロアリ、断熱など、建物本体のトラブルはたくさんあります。
近年では、平成12年に「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(品確法)、平成21年に「住宅瑕疵担保履行法」が制定され、こういったトラブル解決のための法的な基準が定められましたが、それ以前の建物に関しては、法的な基準はありません。
トラブルの内容がどの程度のもので、その原因、対応策は何かということになると、まず専門家でなければ判断することは不可能です。
また、トラブルが発生しても、そのことを施工した当事者に話せば、どうしても自分の瑕疵を隠し、その場しのぎの応急処置ですませてしまいがちになります。
原因を放置して、症状が進めば、解決に大がかりな工事が必要となり、ますます費用がかさむ結果となりますので、変だな、と思ったら、まずは、第3者の専門家に相談することが、鉄則です。
建物は様々な部材で構成されていて、それぞれに耐用年数があるため、住み続けるためいはメンテナンスやリフォームが必要です。
メンテナンスやリフォームが浸透してきているのはよいことなのですが、それを逆手にとって、素人では判断のつきにくい専門用語を並べたて、脅しのように契約を迫る悪質な訪問販売業者が増えているのも残念ながら事実です。
訪問販売の業者さんすべてが、悪質だとは言いません。しかし、比率的に多いのも事実です。
メンテナンスやリフォームの誘いがあったら、必ず、第3者の専門家に相談してください。
そして、その旨を訪問業者さんに伝えましょう。
悪質な業者であれば、それだけで逃げ出します。
設備は暮らしに便利さ・快適さをもたらしてくれるものですから、トラブルが起きると、毎日が不便で不快ということになり、とてもストレスが溜まります。
住宅系では、空調・換気・給湯・給水・排水などのトラブルがありますが、空調や換気システムは比較的容易に直したり、交換することができます。
問題が多いのは、水関係のトラブルで、これは配管が家中を巡っているうえ、目で確認できない部分もく、どこが悪いのか、その原因の特定だけでも時間と専門的な技術が必要となります。
そのせいか、専門業者のいいなりになってしまうケースも少なくありません。
専門業者に依頼をしたが、なかなか来てくれなかったり、来ても誠実に対応してくれなかったり、結果、法外な請求をされたりという相談をよく受けます。
設備のトラブルをスムーズに解消するためにも、トラブルが起きたら、専門業者に連絡すると同時に、第3者によるチェックや交渉を必ず行うようにしましょう。
その他のトラブルで多いのは、近隣とのトラブルです。
法に則って適正な建築をしていても、隣の家からクレームがあったり、集合住宅の上下階で騒音に関するトラブルが起きたりなど、数え上げたらきりがありません。
近隣とのトラブルは、基本的には誠意を持って話し合うしかありませんが、法的な知識、技術的な知識を持って臨むのとそうでないのとでは、結果が大きく異なります。
少なくとも一度は専門家の意見を聞いてから、対応するようにしましょう。
建築に関するトラブルは、専門家である私たちに一度ご相談いただければ、大きなトラブルになる前に解決できることも多いのです。
お悩みをお持ちの方は、どうぞお気軽にエイプラス・デザインまでご相談ください。